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【2017/06/26 16:11 】 |

( ^ω^)ブーンはガンダムのパイロットのようです part1
用語まとめはここにあるお

これからの本カテゴリ更新予定について
えー突然ですが、ブーンは(ry)は、しばらく更新停止とさせていただきます
読んでくださっていた方(いるのか不明だが)、申し訳ありません
執筆やら読書やらやらに精を出しすぎ、学業の方がとうとう最下層に着地してしまいました
やばいです、大学いけません、ていうか自主退学? みたいな状況です
何の意味があるのかわからないくだらない勉強の為に、自分のしたいことがままならないって悲しいですね
まぁ、俺の能力不足と怠けのせいなんですが
あとこういう斜に構えた態度のせいですね、中二病です
これからはシコシコ受験勉強に励む所存です

ということで、再開は未定です
ちゃんとした形で完結させたいとは思っていますが、それもどうなるか…
この小説のまとめを引き受けてくださった管理人さん、今まで本当にありがとうございました
長いことつき合わせてしまったのに、この結果で申し訳ありません
今現在、このまとめサイトではこの小説以外に現行スレがありません
ですので、この再開未定の小説のために、サイトを継続していただくのは心苦しいです
どこか他のまとめサイトに作品を引き取っていただけるよう、どうか掛け合っていただけないでしょうか…
よろしくお願い致します

では、またいつかどこかでお会いしましょう
ノシ
とのことなので本カテゴリの更新は無期限停止します
尚、ダメな子 ◆L3bTxC/JR6さんが再開される場合連絡くれれば更新を再開したいと思います。

1 名前:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 投稿日:2006/03/10(金) 21:39 ID:YFAWqncd0
人類が宇宙へ居住地を移して、約半世紀が経過しようとしていた
宇宙へ渡る者、地球へ残る者
人類は二分された

西暦XX51年
無重力を生かした工学産業
発展してゆく技術、広がってゆく可住域
宇宙に住むもの達は、順調に独立の道を歩んでいた
足並みのいまだ揃わない地球からすれば、それは脅威以外の何物でもなかったが
地球の代表とされる人物は、他の議員からの強い要望、圧力を受け
『宇宙に住む者たちを地球の一国家民、そして地球連合に完全に属すものとす
また、技術公開を義務化、農業産業を許可なしに行うことを禁ずる』
という無理難題を宇宙人類に対し提案した

当然宇宙民達はこのような馬鹿げた提案を飲めるはずも無く、両者の関係は一気に緊張化
そして、XX52年、地球軍の突然の宣戦布告
そして同時に、地球連合軍が居住コロニーを攻撃したのである

当初、圧倒的な物量から、早期決戦且つ、地球軍の勝利だと、地球に住むものは誰もが思っていた
だが、その予想は最悪の方向で裏切られることとなる
MS――人型兵器の出現
彼らはこのような事態を見越してか、戦争技術を秘密裏に生み出していた
そしてその圧倒的な機動力と火力の前に、地球軍が主力としていた艦隊、戦闘機はなすすべも無く散っていった

開戦から、一年が経過しようとしていた……

3 名前:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 投稿日:2006/03/10(金) 21:41 ID:YFAWqncd0


漆黒の空間、その中を深紅の機体が駆けていった
腰部にあるビームサベールを抜き払い、緩慢な動作の戦闘機を叩き墜とす
その一動作につなげて、前方を飛んでいた戦闘機にビームライフルを撃つ
爆発が赤々と周りを照らしたが、音は全く無い
宇宙とは、そういう空間だ
神経を張り巡らせ、辺りを見回す
すると、OSが背後から狙われているとアラートを発した
振り返りざまに、腰部にマウントされたビームブーメランを投げつける
戦闘機はそれをバレルロールで避けると、マシンガンを撃ちかけてきた
造作なくそれをシールドで弾き、突撃してきたそれを蹴り飛ばす
戦闘機を墜とすなど、その辺りをうるさく飛ぶハエを落とすことと大差ないものだ
飽き飽きとしていた
圧倒的なスペック差のある相手を、弄るように殺す
張り合いが無い
ふと顔をあげると、視線の先に大きな青い球体が浮かんでいた
地球――僕達の敵が住む、僕達の母なる大地
一瞬それた意識が、被弾の衝撃と、一拍遅れたアラートで戻ってきた
しまった! 油断し―――
振り返ると、コックピットのモニター一杯に戦闘機が映っていた


4 名前:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 投稿日:2006/03/10(金) 21:43 ID:YFAWqncd0
(  -ω-)「…………」
(  ゚ω゚)「はっ!?」
深く沈んでいた意識が戻ってきた
あわてて体を起こし、辺りを見回すと、無為質な白い壁に薬品が大量に置かれた棚がいくつも置いてあった
どうやらここは医務室で、自分はベッドに寝かされていたらしい、と寝起きのわりにすぐに理解できた
なぜか気持ちが昂ぶり、興奮している
???「あ、目が醒めましたか?」
不意に話し掛けられ、脊髄反射的に体がびくりと反応する
ベッドサイドに、髪の長い少女が座っていた
???「気分はどうですか? どこか痛みます?」
( ^ω^)「え、えと、大丈夫ですお。……というか、君は誰だお?」
???「あ、私はマナといいます。……あの、大丈夫でしたら、少し移動をお願いします」
( ^ω^)「え? 何処へ?」
マナ「捕虜室です」


5 名前:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 投稿日:2006/03/10(金) 21:45 ID:YFAWqncd0
( ^ω^)「え……? な、なんでだお?」
マナ「な、なんでって……。捕虜ですから、あなたは」
( ^ω^)「ぼ、僕が一体何をしたっていうお!?」
マナ「……着ていた軍服、乗っていた機体から、あなたは宇宙連合の人間のはずです。宇宙からの降下に失敗して、動けなくなっていたところを鹵獲したんですよ」
( ^ω^)「……な、何を言っているのか全く理解できないお。僕は……」
マナ「……僕は?」
( ^ω^)「僕は、誰だお?」


6 名前:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 投稿日:2006/03/10(金) 21:47 ID:YFAWqncd0
(´・ω・`)「それで、記憶の混乱と判断したわけですか」
マナ「はい、艦長」
マナはブーンを地球連合の軍服に着替えさせると、艦長室へと連れ行った
今後のブーンの扱いを相談するためである
(´・ω・`)「これは厄介なことになったね。……ところで、君はあの機体について何か覚えているかな?」
( ^ω^)「あの機体、ってなんだお?」
(´・ω・`)「黙秘、の可能性も否めないけど……。まぁ、とりあえずついて来て」
艦長はブーンとマナをつれ、ハンガーへと足を運んだ
MSに対応したデッキが無いため、MSはハンガーの中心で棒立ち状態だった
それのいたるところに作業服を着た整備士が取り付き、修復作業をおこなっているようだ
中には白衣を着た、研究員のような人間も混じっている
(´・ω・`)「これだよ。……OSにロックがかかっているんだ。詳細なデータの抽出をおこないたくても、出来ないんだ。
君はパイロットだから、解除パスを知っているね?」
( ^ω^)「大きいお……」
(´・ω・`)「無視?」
見上げる機体は、赤がベースカラーとなり、背中には翼にも似た特徴的な装備を背負っていた
おそらくそれは展開すると、翼のような形状となり、バーニアスラスターの役目を果たすのだろう
腰部にはビームサーベルが二本と、ビームブーメランが装備してある
両腕には固定してあるのか、シールドとビームライフルが腕にくっついたままになっている


7 名前:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 投稿日:2006/03/10(金) 21:48 ID:YFAWqncd0
(´・ω・`)「何か思い出したかい?」
( ^ω^)「全然、だお……。すみません」
自分がこれに乗っていた、などと突然言われても、覚えていないものはどうしようもない
自分の名前さえ覚えていないのだ、仕方が無いだろう
(´・ω・`)「そうか。じゃあ、コックピットに乗ってみれば、何か思い出せるかもしれないね」
マナ「艦長!? そ、その提案はどうかと思いますが……」
(´・ω・`)「そうだよね。でも僕、彼はきっととぼけているわけじゃないと思うんだ。その気になれば、君を襲って人質にだって出来たはずだからね」
マナ「あ……」
(´・ω・`)「と、いうことだよ。ちょっと行ってみよう」


8 名前:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 投稿日:2006/03/10(金) 21:50 ID:YFAWqncd0
艦長が作業員に命令を下し、コックピットまでリフトであげてもらう
そのとき、作業員からコックピット内にあったIDカードらしきものを渡された
(´・ω・`)「A-0012……。内藤・ホライゾン、君?」
( ^ω^)「それが僕の名前かお?」
(´・ω・`)「君の顔写真もついている。多分これで間違いないと思うけど」
ブーンはカードを受け取ると、顔写真を確認した
確かに自分の顔がそこにあった
( ^ω^)「……僕は……」
(´・ω・`)「焦らなくていいよ。きちんと思い出してもらえるならね。
……もっとも、思い出してしまったら、捕虜扱いになっちゃうけど」
話をすすめるうちに、コックピットに到着した
コックピット内はスナック菓子や、ドリンクの空き瓶などが所々に転がっている
作業員「コックピット内のものは、基本的には触らないという暗黙の了解があるんです。客観的に見ればただのゴミでも、パイロットにとっては生死にかかわることだってありますからね。……げんかつぎ、というやつです」
(´・ω・`)「でも、これはどう考えてもただのゴミだよね」
マナ「そう、ですね」
艦長は呆れ、マナは苦笑している
ブーンは身に覚えが無いながらも、少しばかり気恥ずかしくなって顔をかいた
(´・ω・`)「さ、とりあえずコックピットに座ってみなよ。何か思い出すかもしれないよ」
促されるままに、ブーンはコックピットに入った
操縦席は体にフィットして、確かに心地よさは感じた
だが、それだけだった

11 名前:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 投稿日:2006/03/10(金) 21:53 ID:YFAWqncd0
( ^ω^)「すいません。やっぱり、何も思い出せないお……」
(´・ω・`)「そうか。ん、まぁいいさ。……さ、お腹もすいてきたし、お昼でも食べようかな。二人ともどう?」
マナ「はい! 是非!」
( ^ω^)「ありがとうだお。ご一緒させてもらうお」
艦長の心遣いが嬉しかった
今の自分は、本来なら監禁、下手をすれば拷問にだってかけられるかもしれない立場なのだ
記憶を失っている、という要素を差し引いたて考えたとしても、この人はとてもいい人らしい

21 名前:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 投稿日:2006/03/10(金) 21:56 ID:YFAWqncd0

( ^ω^)「そういえば、この艦は軍艦なのかお?」
マナ「はい。まだ進水式も終えていない、最新鋭艦ですよ」
(´・ω・`)「まったく。こんな時にあんな機体が降ってきて、よかったのか悪かったのか……」
デッキを後にし、食堂へ向かっている途中、ぽつぽつと会話をする
たいしたは話題は無かったものの、少しでも情報を集めておいた方がいいだろう、と考えてのことだ
( ^ω^)「よかったら、何処と何処が戦争をしているのか、詳しく教えてもらえませんかお?」
(´・ω・`)「面倒だね。マナ君、頼む」
マナ「あ、は、はい。ええと、現在敵対しているのは、我が地球連合軍と、宇宙連合軍です。
地球連合とはいっても、すべての国家が参加しているわけではないですが。
中には中立という立場を取っている国もあります。宇宙連合はその名の通り、宇宙民の軍です。
徴兵制をとって、学生からも兵を募っているらしいですよ」
( ^ω^)「何で戦争なんか始めたんだお?」
マナ「我々地球連合は、宇宙民の過度の技術発展から、いつか侵略戦争を仕掛けてくるのではないか、と前々から危惧していたのです。
そこで、こちらから協定を申し入れたのですが、即時に拒否されてしまいました。
そして、結果的に宣戦布告を受け、開戦にいたったというわけです」

24 名前:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 投稿日:2006/03/10(金) 21:59 ID:YFAWqncd0
( ^ω^)「そうなのかお……。宇宙民はなんて身勝手なのかお!」
(´・ω・`)「君もその仲間じゃない」
( ^ω^)「あ……そうか」
(´・ω・`)「でも、それは表向きな地球軍の言い分なんだ」
( ^ω^)「え?」
(´・ω・`)「上層部の一部しか知らないことなんだがね。
保守的な立場を取っていた老齢な議員が自分の立場を若い宇宙民にとられてしまう前に、こちらの支配下においてしまおうと考えたんだ。そして、無理難題をふっかけて、応じなかったから奇襲をかけた。そして、現在にいたるのさ」
( ^ω^)「そんな……」
マナ「艦長、言葉を慎んでください。そんなの根も葉もない嘘ですよ?」
(´・ω・`)「はいはい、わかったよ」
それきり、会話は途絶えてしまった
かなり有用な情報が大量に手に入ったが、一体どちらの言い分が正しいのだろうか
どちらも筋は通っているように聞こえる



28 名前:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 投稿日:2006/03/10(金) 22:01 ID:YFAWqncd0
マナという少女は、長い黒髪を持った、東洋系の顔立ちの少女だ
スッとした出で立ちに柔らかな物腰の、愛らしい子だった
( ^ω^)「だ、大丈夫なのかお?」
艦長と別れ、マナの後をついて歩いていくと、パイロットルームについた
マナの姿を見ることが出来ないギリギリの死角に立ち、声をあげる
マナ「……勝ち目は、あまり無いでしょうね。おそらく……」
( ^ω^)「そ、そんな……。じゃあ、出撃するのは止めるお!」
マナ「そういうわけにはいかないですよ。私達が戦わなくて誰が皆を守るんですか」
( ^ω^)「…………」
マナ「大丈夫ですよ。ちゃんと帰ってきますから」
体の線が出るぴったりとしたパイロットスーツを着たマナが、更衣室から出てくる
( ^ω^)「に、似合っているお」
誰に言われたのか、本当に言われたのかは覚えていないが、女性が見たことのない服をきていたら誉めろ
と、誰かに昔きつく言われた記憶がある
そうでなくても、パイロットスーツを着込んだマナは綺麗、もとい扇情的だった
マナ「パイロットスーツが板についてしまっているのも、考えものですけどね」
自嘲的にマナが呟き、ブーンに笑みを向けた

30 名前:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 投稿日:2006/03/10(金) 22:02 ID:YFAWqncd0
マナは備え付けてあったドリンクを二つ取り、ブーンに一つ渡して椅子に座った
ブーンも隣に座る
マナ「これが初陣なんです、私。シュミレーションは、嫌というほどやりましたけどね」
( ^ω^)「う、初陣ならなおさら……」
マナ「戦わないですむなら、それが一番なんですけどね。でも、向かってくるなら迎え撃つしかないですよね」
( ^ω^)「……マナちゃんは何に乗って戦うんだお?」
マナ「戦闘機です。C-101"ラジアル"。一般兵に支給される基本機体です。MAの」
( ^ω^)「MAって……。僕の乗っていたようなもの、敵は乗っているんでしょ? とても敵わないお!」
マナ「言わないで下さい……。そんなこと、わかっています」
よく見ると、ドリンクを持っているマナの手はカタカタと震えている
ブーンは自分の軽率な言動を悔やんだ
戦闘に出て行く人間に、勝ち目が無いなどと戦意をそぐようなことを言って、どうするというのだ
だが、見知った人間が死ぬかもしれないのだ
黙って見送れなど……


31 名前:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 投稿日:2006/03/10(金) 22:03 ID:YFAWqncd0
CIC<パイロットは搭乗機にて待機。順次出撃願います>
アナウンスが流れる
マナ「行かなくちゃ……。じゃあ、行ってきます」
マナが微笑み、軍式の敬礼をブーンに向かっておこなった
( ^ω^)「……必ず帰ってくるお」
マナはヘルメットをロッカーから取り出すと、デッキへと向かった
他のパイロットと思しきものも後に続く
( ^ω^)「僕が軍人だったはずが無いお……」
軍人だったなら、きっとこんな気持ちになどきっとならないはずだから

33 名前:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 投稿日:2006/03/10(金) 22:03 ID:YFAWqncd0
ξ゚⊿゚)ξ「…………」
('A`)「いつまで泣いているつもりだ?」
ξ゚⊿゚)ξ「泣いてなわよ……!」
('A`)「…………」
仲間が単機で出撃し、戦闘機の攻撃を受け、重力に引かれて地球へ落下したと聞いたときは、何かの冗談だと思った
ほら吹きの整備士がまた自分をからかい、慌てふためくところを見て楽しむ気だろう、と
誰が墜ちたんだ? と聞き返す
ブーンだ、と整備士は答えた
完全に冗談だと決め付ける
あいつが戦闘機相手にやられるはずが無い
場を支配していた重苦しい空気を振り払うようにデッキからでていき、ブーンの部屋を目指す
ブザーを鳴らせば、またあの間抜け面が出てきて、トランプでもやらないかと誘われる
中に入ると、いつもなぜかツンがいて
仲がいいなとからかうと、ツンは真っ赤になって怒り、ブーンは調子に乗ってツンに殴られる
そんな、いつもの風景
しかし、ブザーを鳴らす前に整備士の言葉が現実を伴って胸を刺した
ツンがブーンの部屋の前に崩れ、泣いていた

35 名前:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 投稿日:2006/03/10(金) 22:05 ID:YFAWqncd0
戦争では、犠牲がつきものだ
軍学校では、まず最初にそれを習う
仲間や友人が死んだとしても、すぐに忘れよ、割り切れ、と
感傷は判断力を鈍らせ、力を殺す
死んだ仲間の呪縛に捕らえられ、自分も飲み込まれてしまう
声をあげて泣き崩れていたツンをなだめ、彼女の部屋へ連れ行く
普段の取り澄ました彼女からは、想像がつかないほどの取り乱し方だった
通路にツンの目から溢れた雫がこぼれ、道を作っている
('A`)「あいつのことは、もう忘れろ」
ξ*゚⊿゚)ξ「……!?」
('A`)「死んだ人間のことなど考えても、戻ってはこない。余計なことは考えるな」
ξ*゚⊿゚)ξ「余計……? ブーンが余計なことですって!?」
ツンが俺の胸倉をつかみ、涙の止まらない目でこちらを睨んでくる
ξ*゚⊿゚)ξ「あなたにとってブーンは余計なことだって言うの!? ブーンは! ブーンは……」
言いかけ、胸倉をつかんでいた手を離し、彼女は力なく頭を垂れた
彼女は聡明な女性なのだ
言わんとすることを解してくれる
('A`)「そういうことだ……。俺たちは、死ぬわけにはいかない」
ブーンを殺した敵を殺す
あいつの仇をとるんだ、絶対
それまで俺たちは死なない
死ねない


36 名前:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 投稿日:2006/03/10(金) 22:06 ID:YFAWqncd0
ブリフィングルームへ呼び出された三名の男女が、並んで歩いていた
何故呼び出されたのか、理由を知らない彼らは落ち着かない様子だった
( ^ω^)「な、何か悪いことしたのかお、ツン?」
ξ゚⊿゚)ξ「馬鹿! 軍規を破るような人間は、即刻営倉行きよ!」
( ^ω^)「じ、じゃあ、いったいなんなんだお?」
ξ゚⊿゚)ξ「だから知らないってさっきから言ってるでしょ!」
わいわいと騒ぐブーンとツン、そして黙々と歩くドク
彼らはトップガンだった
卓越した操作技術と、判断力
そして優れた人格を持ったものが、トップガンの称号を得る
搭乗機体にはカスタム機を与えられ、戦果は華々しいものだ
そして今、彼らは密秘の情報を元に、地球へと降下し、奇襲作戦を仕掛けるというミッションの最中だ
('A`)「しかし……、いったい何故このような時に召集など……。特に俺達の行動に問題点など無かったはずだが」
( ^ω^)「あ、わかったお! きっと昇進だお! 新しいMSがもらえるんだお!」
ξ゚⊿゚)ξ「はいはい、そうだといいわねー」
( ^ω^)「むぅ……」
('A`)「ついたぞ。失礼のないようにな」


37 名前:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 投稿日:2006/03/10(金) 22:07 ID:YFAWqncd0
乾燥した音を立て、自動扉が開く
中には艦長と、よくテレビで見る、見知った人物が座っていた
( ^ω^)「だ、代表!?」
宇宙民代表、ブエルだった
ブエル「始めまして、だね。わたしは君達のことはよく知っているのだが」
( ^ω^)「こ、光栄です!」
ブーンがしゃちほこばって敬礼をする
ツンとドクもそれに倣う
ブエル「はは、緊張しないでくれ。私は別に偉いわけじゃない。たまたま、皆を纏める役をやらせてもらっているだけの人間だ」
( ^ω^)「いえ、そんな!」
('A`)「……それで、何の用でしょうか?」
( ^ω^)「ど、ドク……」
失礼の無いように、といった彼自身が失礼をしてどうする、とブーンは心の中で思う
しかし、ブエルは大して気にとめた様子は無かった
ブエル「……今日呼んだのは他でもない、君達の特進についてだ」
( ^ω^)「特進って……。昇進かお!?」
ξ゚⊿゚)ξ「まさか……」
ブエル「そのまさかさ。君達の戦功をたたえ、中佐へ特進してもらう。そして、もうひとつ」
ブエルが艦長に目線を送る
艦長は相槌を打つと、モニターの電源を入れた

42 名前:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 投稿日:2006/03/10(金) 22:10 ID:YFAWqncd0
その画面には見たことも無いタイプのMSが映っていた
ブエル「V-101"ヘイト"、V-102"アブソリュート"、V-103"レイジ"。
……これ以上の犠牲を出さぬためにも、早期決戦をわたし達は望んでいる。
そこで、特に戦功の優れた君達に、オンリーワンの機体を用意したんだ。
このVナンバーは、今までの量産機をはるかに上回るスペックを誇っている。……受け取ってもらえるかな?」
( ^ω^)「は、はいお! そ、それでブーンの機体はどれですかお!?」
ブーンが興奮した面持ちで叫び、再びモニターを食い入るように見つめる 
ブーンはV-102"アブソリュート"が気になっていた
背中のバー二アスラスターを展開した時の形状が、腕を広げて走る自分と重なった
妙な親近感を感じる
ブエル「あぁ、君の機体は適性検査の結果から……」
そのとき、艦内にアラートが鳴り響いた
艦長「敵か!? ブリッジ! 敵影は!?」
CIC『熱紋は11! おそらく待ち伏せていたのでしょう! 熱紋のうち一つが戦艦! 他はMAです!」
ブエル「10……。大丈夫なのかね? 10機ものMAを相手に……」
ブエルが心配気な表情を艦長に向ける
ブーンは早く機体の慣らし運転をしてみたいのと、どんな兵装があるのかが知りたくてうずうずしていた
そして、言った

48 名前:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 投稿日:2006/03/10(金) 22:12 ID:YFAWqncd0
( ^ω^)「僕が行ってやっつけます! それで、僕の機体はどれですか?」
ブエル「おぉ、そうか。君の機体は"アブソリュート"だ。しかし、OSの調整が完全には終了してはいないので、どこかに問題が起こっている可能性がある。整備士の報告によると、アラートの反応が遅れることがあるらしい。……大丈夫かね?」
( ^ω^)「大丈夫ですお! では、行ってきますお!」
ξ゚⊿゚)ξ「ちゃっちゃとやって、さっさと帰ってきなさいよ? トランプの続きをするわよ」
駆け出したブーンの背中に向けて、ツンが言う
ブーンは振り向くと、手を握って親指を突き出し、そのままハンガーへと向かった
ξ゚⊿゚)ξ「なに格好つけてるんだか……」
ツンが苦笑混じりに、ブーンの背中に呟いた
―――ブーンは、帰ってこなかった

51 名前:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 投稿日:2006/03/10(金) 22:15 ID:YFAWqncd0
―――現在

(´・ω・`)「議長さん、もしかすると今日が命日になっちゃうかもしれないよ」
議長「……そんなに戦況は芳しくないの?」
(´・ω・`)「MSにMAじゃ月とすっぽんぽんだよ。知らないの?」
ショボンが、ブリッジの隅の賓客席に座っている若い女性に声をかけた
彼女は、地球連合総連議長、ヴィネだ
彼女は高速機動戦艦"イシューリエル"の進水式に参加するため、軍港を訪れていた
艦長であるショボンに挨拶をしようと艦内に入ると、待たされた挙句、これである
彼女は恐る恐る戦闘を前面モニターから覗いた
その先には、MAがMSの機動性についていけず、防戦一方、もとい弄られていた
ヴィネ「ねぇ、確かこの艦には強力なレール砲があったわよね? それを撃って、助けてあげて」
(´・ω・`)「バカかお前。そんなもの撃って味方を墜としたら誰に謝ればいいんだ。素人は黙っていてください」
ヴィネ「む……」
イライラしているのか、ショボンは議長であるヴィネに暴言を吐いた
しかし、ヴィネは大して気には止めていないようだ
MAは必死に機体を振り回して粘っているが、撃墜されるのだろうことは、火を見るより明らかだ
(´・ω・`)「これは……、もうダメかもわからんね」
ふう、とショボンが息を漏らした
もはや残っているMAは2機、いや、1機になってしまった
全滅も時間の問題だろう
こちらの戦艦も、取り付かれたらそれまでだ

54 名前:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 投稿日:2006/03/10(金) 22:18 ID:YFAWqncd0
(´・ω・`)「前進微速、主砲発射用……」
CIC『!? 艦長! 整備班から通信が入っています! モニター出します!」
(´・ω・`)「通信?」
サイドに取り付けられたマルチモニターに目を向けると、無精ひげに作業服の男が映っていた
整備士<か、艦長! 捕虜のにぃちゃんが来てMSに乗せてくれってうるせえんだ! どうします!?>
その言葉に、眉をひそめる
(´・ω・`)「彼か……」
ヴィネ「この艦にもMSがあるの!?」
(´・ω・`)「あるにはあるんだ。それも、おそらく最新鋭の強力なのがね」
ヴィネ「じ、じゃあ、それを出撃させて! MAを助けてあげて!」
前部モニターを見ると、一機のMAが粘っている
的確な射撃と、危なげながらも機体を動かし、敵をかく乱している
だが、戦況は2対1
10機のMAをもってしても、たった2機のMSも倒せないというのか
(´・ω・`)「……彼にMS搭乗許可すると言って。すまない、とも」
整備員<了解!>
通信が切れ、マルチモニターが真っ暗になる
再び溜め息をつき、艦長席の上等な椅子に深く体を預ける
情けないな……
前部モニターには、信じられないほどのスピードで深紅の機体が駆け抜けていく姿が映っていた

57 名前:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 投稿日:2006/03/10(金) 22:21 ID:YFAWqncd0
艦橋のモニターと繋がっている小型モニターで、外部の戦闘を見ていた
次々とMAが落とされていく
一機墜落するたび、心が締め付けられるような感覚に陥る
息が出来なくなる
( ^ω^)「ああぁ……マナちゃん……!」
とうとう、残っている機体は2機になってしまった
このまま全滅を黙って見ているしかないというのか
僕に助けられる力があれば……!
力が! 
そのとき、デッキで見た、鋼鉄の巨人を思い出した
超然とした、絶対的な、完全無欠の力
あれに乗って戦おう、と考える前に、ブーンはハンガーへと走っていた

60 名前:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 投稿日:2006/03/10(金) 22:24 ID:YFAWqncd0
V-101"ヘイト"、V-103"レイジ"
あの日、―――ブーンと一緒にこれを受け取ることを聞いた
"アブソリュート"と同じフレームのこの2機は、それに勝るとも劣らない性能を誇っている
"ヘイト"は、ほぼ全ての戦場に対応できるようにと、万能機として設計されている
57ミリ高エネルギービームライフル、ビームサーベルの基本装備と
対空自動バルカン砲塔システム"ギンシア"、ロケットアンカー"ディファイアント"、対装甲ナイフ、超振動シールド
ピアサーロックは、ちょこまかと小回りの聞く戦闘機を捕らえ、引き寄せる鹵獲用の兵装だ
そして"レイジ"
この機体は対戦艦用として設計されており
二連装60ミリ高エネルギービームライフル2丁、ビームジャベリン
そして肩部に取り付けられた23ミリ六連装ビームガトリング"イシヅ"

66 名前:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 投稿日:2006/03/10(金) 22:29 ID:YFAWqncd0
嬉しくない
こんなもの受領しても
あいつがいないのに、誰に戦功を自慢すればいいのだ
ドクにからかわれて、誰を殴って誤魔化せばいいのだ
ブーンが敗北したことを聞いてから、すぐに機体を駆って、戦闘を継いで宇宙に飛び出した
ブーンの姿も、MAの姿も、もう何処にも無かった
遠距離に小型の戦艦がいることに気付き、そちらへ向かう
機動性を重視しているのか、自分が今まで乗っていたTWS-103"ストラス・カスタム"とは段違いの加速を見せた
ほとんど一瞬で戦艦の眼前に肉薄し、ブリッジにすべての火力を叩き込む
音の無い爆発がやむと、そこには用を足さない鉄くずとなった戦艦があった
軽い小気味よさを覚え、通信機のスイッチを入れる
ξ゚⊿゚)ξ「ブーン! 見てた今の!? 凄いわこれ! これなら、地球軍なんてすぐに全め……」
何も映さないモニターを見て、言葉を止める
一体何をやっているんだ自分は……
自嘲気味に笑みをもらす
あいつはもういないんだ
馬鹿みたいに自分を誉めてくれるブーンは、もういないんだ
ξ゚⊿゚)ξ「なに、やってんのよ……馬鹿……!」
ヘルメットの中に、透明な宝石が、いくつも浮かんでいた

69 名前:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 投稿日:2006/03/10(金) 22:32 ID:YFAWqncd0
('A`)「なにっ!?」
普段はクールを気取っているドクが、めったに出さない大声をあげた
始める前から勝ちの決まっている戦闘を見て、何を驚くことがあるというのだ
大して気にもせず、"アブソリュート"がいるはずだったデッキを見つめる
また目頭が熱くなる
再び目を押えていると、モニターを見ていたドクがヘルメットをロッカーから引っ張り出し、ハンガーへ向かっていた
ξ゚⊿゚)ξ「ど、どうしたのよ?」
('A`)「モニターを見てみろ! お前もすぐに来い!」
勿体つけるようにそう言うと、ドクはハンガーへと消えていった
怪訝な表情でモニターの方を向き、見る
そこには、あるはずの無いMSの姿があった
ξ゚⊿゚)ξ「あ、"アブソリュート"……!?」
何故あれが、ここにいるのだ?
重力に引かれて地球へ落下し、大破したはずだ
カタログスペック上、大気圏突入は可能ではあった
が、落下軌道予測では、海上には落ちておらず、陸に落ちたことがわかっていた
仮に機体が残っていたとしても、大破しているか、完全に用を足さなくなっているはずだ
だが、そんな推測論など、どうでもよかった
ブーンが乗るはずだった機体を、地球軍が我が物顔で乗り回している
その事実だけで、十分だ
許せない、絶対に―――
ξ゚⊿゚)ξ「殺してやる……!」

76 名前:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 投稿日:2006/03/10(金) 22:39 ID:YFAWqncd0
( ^ω^)「な、何だ、あれは?」
視線の先には、"ハルパス"とは違う、大掛かりな武装をしたMSがいる
CIC<アンノウンMS2!>
CICが、焦りを浮かべながらそう言った
だが、あれはアンノウンじゃない
"アブソリュート"のOSは、それぞれの機体名と、それが友軍機であることを教えてくれた
青い方が"ヘイト"淡紅色の方が"レイジ"
"レイジ"はこちらの姿を見受けると、牽制の一射を放ってきた
その二連のビームは、"アブソリュート"のビームサーベルに当たった
だが、出力の大きいサーベルが勝ち、ビームは弾けて方向を変えた
( ^ω^)「ぐっ!」
マナ<ブーンさん! きゃっ!>
通信機からマナの声が聞こえる
"ヘイト"に狙われ、必死で逃げ回っている
( ^ω^)「くそっ! やめろ!」
右腕にホールドされているビームライフルを撃ちかけた

78 名前:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 投稿日:2006/03/10(金) 22:44 ID:YFAWqncd0
"ヘイト"はそれを造作なく避けると、こちらへ向かってきた
こちらもバーニアを噴かし、ビームサーベルで切り結ぶ
( ^ω^)「くっそぉ……!」
干渉されたビームが、バチバチと火花を散らす
状況を打破すべく、右腰部にホールドされたビームサーベルに左手をかけた
( ^ω^)「はぁぁぁ!」
居合切りをするが、行動を予測していたのか"ヘイト"は飛びのき、距離をとった
マナに目を向けると、"レイジ"がマナを集中攻撃していた
その一射が、確実にマナをとらえている
( ^ω^)「マナちゃん!」
咄嗟にシールドを投げつけ、ビームを防ぐ
しかし、"レイジ"の攻撃は続いている
ビームガトリング"イシヅ"と、二連装ビームライフル2丁を構え、マナの"ラジアル"を狙う
ビームブーメランを投げつけ隙を作り、マナを庇うように前に踊り出る
マナ<ブーンさん!>
通信機からマナの声が聞こえる
守るんだ、彼女を!
しかし、先程投げたシールドは陸に落ち、盾になるものは何も無い
"レイジ"が一斉射撃を始めた
緑色の光が、驟雨のようにに降り注ぐ
( ^ω^)「こんな所で……」
体が、突然熱くなった
しかし、その熱のわりに、頭の中は冷たい
酷く冷静に、両手に持ったビームサーベルの柄頭をジョイントさせる
(  ゚σ゚)「やられてたまるかァァァ!」

80 名前:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 投稿日:2006/03/10(金) 22:46 ID:YFAWqncd0
ジョイントさせた両刃のビームサーベルの出力を最大にし、バトン回しの要領で高速回転させる
"レイジ"から放たれたビームは、ビームサーベルの干渉を受け、四方八方に弾かれていく
全てを防ぎきると、"レイジ"は呆然としたように漂っていた
マナ<ぶ、ブーンさん……?>
マナも何が起こったのか、完全に理解できず、呆けていた
先程距離をとった"ヘイト"が戻ってくる
(  ゚σ゚)「マナ! 帰艦を……」
通信機のスイッチを入れ、言いかけて気付く
マナの機体の周波帯がわからない
仕方なく全周波に設定し、叫ぶ
(  ゚σ゚)「マナ! 帰艦しろ!」

86 名前:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 投稿日:2006/03/10(金) 22:50 ID:YFAWqncd0
全ての火力を叩き込み、確実に殺ったと思った
しかし、"アブソリュート"と"ラジアル"は、ほぼ無傷でそこに存在していた
ξ゚⊿゚)ξ「なんで……?」
ふと、ジョイントされたビームサーベルに気付く
よくブーンもビームサーベルをジョイントさせ、使用していた
ジョイントさせたそれを回転させ、ビームを弾く戦法には、昔苦渋を飲まされた
自分は遠距離からの狙撃に適正があり、ブーンは近接格闘に適正があった
戦術的にはこちらが有利なのだが、ブーンがビームサーベルでビームを弾くことを覚えてからは、シュミレーションでも勝つことが難しくなっていた
嫌な予感がする
アレに乗っているのは、まさか―――?
(  ゚σ゚)<マナ! 帰艦しろ!>
まさか―――!
ξ゚⊿゚)ξ「ブーン……?」
背中を、冷たいものが這っていった

89 名前:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 投稿日:2006/03/10(金) 22:53 ID:YFAWqncd0
('A`)<今の声、ブーンか!?>
"へイト"が近づいてくる
ξ゚⊿゚)ξ「そ、そんなはず……。だって、だってアイツは……!」
('A`)<だが、あの声は……!>
ξ゚⊿゚)ξ「違う! ブーンだったら私達に攻撃なんてしてこない!」
子供のように頭を振り、それを否定する
違う、絶対に違う
ブーンが生きているとしたら、こんなに嬉しいことはない
だが生きていても、私達に刃を向けたりは、絶対にしない
私の敵になんて、絶対にならない
('A`)<くっ……>
通信機のモニターの中で、ドクが通信機をいじっている
"アブソリュート"に呼びかけるつもりなのだろう
聞きたくない
ありえないと思っていたことに、現実という逃れようのない鎖で巻きつけられてしまう

99 名前:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 投稿日:2006/03/10(金) 22:59 ID:YFAWqncd0
('A`)<こちら宇宙連合所属MS"へイト"! "アブソリュート"、ブーン! 聞こえるか!>
一拍置いて、相変わらず全周波のブーンが返事を返してきた
(  ゚σ゚)<なんだお前は! 戦闘中に呼びかけてくるとは、どういうつもりだ!?>
気付くと"ラジアル"は母艦と思しき戦艦に向かっていた
"アブソリュート"は"ラジアル"が安全域に達したと判断したのか、"ヘイト"に突っ込んだ
('A`)<くっ! やめろ、ブーン! 俺たちは……>
(  ゚σ゚)「はぁぁぁ!」
"アブソリュート"は速度を落とさず、"ヘイト"に斬りかかった
"ヘイト"がシールドをかかげ、防御体制を取る
一瞬、"アブソリュート"のビームサーベルの光刃が消えた
('A`)<な……? ぐっ!?>
"アブソリュート"はビームサーベルを一瞬消した後、即時に出力させ、"ヘイト"の右脚部を切り落とした
一瞬消したことによって、光刃自体にシールドをかわさせたのだ
('A`)<ぐぅっ! やめろ! 俺たちは仲間だろ!>
(  ゚σ゚)<なにを!>
再び"アブソリュート"が切りかかってきた

106 名前:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 投稿日:2006/03/10(金) 23:02 ID:YFAWqncd0
先程の戦法を警戒して、"ヘイト"が飛び退く
('A`)<お前は俺達の仲間だ、ブーン! 同じ宇宙連合の!>
(  ゚σ゚)<……>
"ヘイト"の呼びかけで"アブソリュート"が動きを止める
('A`)<俺はドクだ! ツンもいるんだぞ! わからないのか!?>
(  ゚σ゚)<俺は……俺は、お前達の事なんか知らない! お前達はマナ達を殺そうとした、悪い奴等だ!>
('A`)<ブーン……! ツン! 援護を>
ξ゚⊿゚)ξ「わ、わかった」
後ろで漂っていた"レイジ"が"ヘイト"に並び、牽制の射撃を始めた
しかし、"アブソリュート"をとらえているビームは一本もない
(  ゚σ゚)<はあぁぁぁぁぁぁ!>
翼型のバーニアスラスターを展開し、鬼気迫る勢いで"アブソリュート"が迫ってくる
ξ゚⊿゚)ξ「ぅぅううっ……」
突然視界がぼやけて、何も見えなくなる
涙だ、と気付くのにそれほど時間はかからなかった
ここで私はブーンに殺されるのだろうか
殺すことが出来ないなら、結果は決まっている
かつての仲間、いや、好意を寄せていた人間に殺される
なんで―――
あと数十メートルというところで、巨大な光弾が、互いの間に割って入った
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【2006/03/11 18:55 】 | ( ^ω^)ブーンはガンダムのパイロットのようです | comment(3) | trackback(0)

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