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【2017/11/23 10:58 】 |

第二話
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 08:30:09.72 ID:H1RKSS2i0
~貧民都市ニータウン~

灰色の空が頭上を覆い、雲の切れ間からは朝日が顔を覗かせている。
小鳥が朝を告げる中、ドクオは未だに夢の中にいた。


       ('A`)   Zzz.....
   /⌒⌒⌒⌒⌒ヽ
  // ̄  ̄ フ /
 / (___//
(______ノ


56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 08:32:41.39 ID:H1RKSS2i0
J( 'ー,`)し ドクちゃん、朝よ。 今日はいい天気だよ。

(`Д)   うるさい死ね


ドクオの家は母子家庭である。
そしてドクオは母が嫌いだった。

57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 08:34:09.47 ID:H1RKSS2i0
| ̄/|('A`) カチカチ
|□  |σ ノ)   
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|


ドクオは別段人付き合いを好むわけではなく、むしろ一人を好んでいた。

58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 08:38:34.39 ID:H1RKSS2i0
しかし、そんなドクオにも思いを寄せる女性がいた。

顔も見たことの無い隣人の女性である。
果たしてどのような容姿なのか、またどんな性格なのかドクオは何も知らない。

しかしドクオは確実に彼女への思いを募らせていた。

時折聞こえる彼女の声、鼻歌、呼吸音、
薄い壁の向こうからは全てが明確に聞こえドクオへと届いた。

59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 08:39:42.53 ID:H1RKSS2i0
   シュッ
    シュッ
  ____( 'A`)
  ヽ~/  (ヽ♂彡
  [二二]  」 」 ",

壁の向こうに思いをはせ、ドクオは今日も思いを解き放っていた。

60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 08:44:19.53 ID:H1RKSS2i0
しかしドクオに冷酷な現実が突きつけられる。

            \
  ('A`)    ギシギシ
 ノ( ヘヘ     アンアン /




61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 08:50:44.32 ID:H1RKSS2i0
('A`)「……ハジメカラ ワカッテタサ」

初めから覚悟はしていた。
それでもドクオの心には癒す術が無いほどの傷が出来てしまった。

そしてドクオは……

62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 08:51:08.05 ID:H1RKSS2i0
       __________
      /━━━━━━━━━ \
     |┃| ̄ ̄|. 〇 〇 [大月]┃|
     |┃| ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|┃| プオーン!!!
     |┃|__||______|┃|
     |┃               JR ┃|
     |┗━━━━━━━━━┛| \('A`)/ ミ     
     |   ━━ ━━ ━━.  |   ( )  ミ
     |     [中央.特快]    |   └└ミ
     |      \_/      .|
     |  〇     ━━━   〇  |
     |___________|
      │     │[=.=]|     |
      └─────────┘


63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 08:52:15.75 ID:H1RKSS2i0
キキィーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!

ドォンッ!!!!!!
グシャッ・・・・・・・・・

92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 16:45:58.45 ID:H1RKSS2i0
白昼の駅に飛び散る血潮と肉塊、突然の惨劇に悲鳴をあげる人々。

しかし、その何一つでさえドクオが認識することは無かった。

いや、訂正しよう。 ドクオは暗闇の中、ある一つのモノを認識していた。

93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 16:46:45.83 ID:H1RKSS2i0
       /⌒ヽ
⊂二二二( ^ω^)二⊃
     |■■■▼       ブーン
      ▲■■▲
      ノ>ノ 
  三  レレ


('A`)「……アア、ブタガ ミエル」

95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 16:49:17.90 ID:H1RKSS2i0
( ^ω^)「僕は死神だお」



   シュッ
    シュッ
  ____( 'A`)
  ヽ~/  (ヽ♂彡
  [二二]  」 」 ",


96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 16:50:58.64 ID:H1RKSS2i0
( ^ω^)「君には三つの選択肢が与えられるお」


ドクオの奇行に触れることなく、死神は淡々と説明を続けた。

97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 16:53:27.42 ID:H1RKSS2i0
( 'A`)「ナルホド……」

( ^ω^)「もちろん結論を急ぐ必要はないお。
       今日一日猶予を与えるから、よく考えて欲しいお」

98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 16:54:35.42 ID:H1RKSS2i0
一日の猶予、その言葉を聴いた瞬間ドクオはある考えが浮かんだ。


( 'A`)「アイタイヒトガ イルンダ」

99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 16:57:44.57 ID:H1RKSS2i0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 16:58:24.60 ID:H1RKSS2i0
( ^ω^)「あれがそうかお?」

( 'A`)「アア、ソノヨウダヨ」

101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 17:00:11.23 ID:H1RKSS2i0
ドクオの会いたい人とは隣人の女性であった。

ドクオのイメージしていた容姿では無かったが、
一目見れたという事実だけがドクオの心を満たしていた。

102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 17:02:39.23 ID:H1RKSS2i0
( 'A`)「コレデ オモイノコスコトハ・・・」

( ^ω^)「おや? 様子が変だお」

103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 17:05:17.75 ID:H1RKSS2i0
死神の言葉にドクオも視線を向ける。

そこには、マスクをつけた男が女性に覆いかぶさっている光景があった。

104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 17:06:30.17 ID:H1RKSS2i0
(;'A`)「アワワワワワ………ナントカシナキャ…」


( ^ω^)「忘れるなお、君の肉体は既に死んでいるんだお」

105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 17:08:14.82 ID:H1RKSS2i0
目の前で起こるであろう惨劇に為す術も無く、ドクオは唇をかみ締める。

既に痛みは感じない。 それが自身の無力さをさらに痛感させた。

106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 17:09:21.91 ID:H1RKSS2i0
一瞬の沈黙、そしてドクオが口を開く。

107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 17:10:30.15 ID:H1RKSS2i0
( 'A`)「オレガ ジゴクニ イケバ…
    ヒトリ ミチヅレニ デキルンダナ?」

108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 17:10:57.80 ID:H1RKSS2i0
      /  , -''"´     \
  / /  /  ,. ‐'''""~´ ̄ ̄\
 V /   /  /             }
  ∨ /  / ,,.. -一ァ',二二二{
   V  ,..,/ ,.ィ彳 f==<r'二二二{、    | ̄ ̄              __|__ |
   ∨| ヘ`<=''~   弋ッ-ミ'''テ~ナ/    |ー― \/ ´ ̄| 「 ̄`  |   | \/
    〉'| | ト、   i{   ,..`二/ =|/''′     |__ /\ 匚]__ !__,  |_ |  __/
   //ヽヽぅ   ヽ     {   =|
   //匚 ̄]〕       丶,-‐ ,>      ( そ の と お り で ご ざ い ま す )
  /´r┐|__,|ト、       、____`7´
__人..二.」'   l>、    ヽ`,二/
     ´"''ー-∟_\  ∠三ノ
―-、__        ``ヾニ='′
     `ヽ      /、
       |‐- ...__   /ヽ\_
         \    ̄   `ヽ \

111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 17:12:21.82 ID:H1RKSS2i0
再びの沈黙、そして再びドクオが口を開く

112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 17:13:51.14 ID:H1RKSS2i0
( 'A`)「……ジゴクニ イッテヤルヨ」


( 'A`)「ソノカワリ アイツモ ミチヅレダ!!」

113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 17:14:34.31 ID:H1RKSS2i0
( ^ω^)「把握したお」

116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 17:16:35.54 ID:H1RKSS2i0
突如、体の芯が冷え切ったような感覚に襲われる。

続いてやってきた落下感。 ドクオはユックリと目を閉じた。

117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 17:17:19.88 ID:H1RKSS2i0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 17:20:26.27 ID:H1RKSS2i0

   /;;;;;;\___/;;;;;;;;ヽ
   /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;: 
  . |;;;;;;;;;,-‐‐;;;;;;;;;‐‐-、;;;;;;;:;:| 
  |;;;;;;;;;;;; _,;;;;;;;;;; _, :::;;;;;;;:;:|   ここはどこだ…?
.   |;;;;;;;;;;;;;;;;;::<;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.::
   ゙i;;;;;;;/( [三] )ヽ ;;;;;;;;;;/
   /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙i

119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 17:22:49.89 ID:H1RKSS2i0
( ^ω^)「人には三つの選択肢が与えられるお……」


( ^ω^)「一つは地縛霊となり永久に地表を彷徨い…」

( ^ω^)「もう一つは、誰か一人を呪い殺し自分も地獄に行く」


( ^ω^)「そして最後は成仏するんだお」

120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 17:23:40.02 ID:H1RKSS2i0
   /;;;;;;\___/;;;;;;;;ヽ
   /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;: 
  . |;;;;;;;;;,-‐‐;;;;;;;;;‐‐-、;;;;;;;:;:| 
  |;;;;;;;;;;;; _,;;;;;;;;;; _, :::;;;;;;;:;:|   そっ、それなら俺は成仏するぜ!!
.   |;;;;;;;;;;;;;;;;;::<;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.::     早く楽になりてぇよwwwwwwww
   ゙i;;;;;;;/( [三] )ヽ ;;;;;;;;;;/
   /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙i

122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 17:24:26.13 ID:H1RKSS2i0
( ^ω^)「しかし……」


突如、周囲の空気が凍りついた。

123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 17:26:44.14 ID:H1RKSS2i0
  
        /´〉,、     | ̄|rヘ
  l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/   ∧      /~7 /)
   二コ ,|     r三'_」    r--、 (/   /二~|/_/∠/
  /__」           _,,,ニコ〈  〈〉 / ̄ 」    /^ヽ、 /〉
  '´               (__,,,-ー''    ~~ ̄  ャー-、フ /´く//>
                                `ー-、__,|     ''
        ___
      /      \
   /          \
  /   ⌒   ⌒   \
  |      (__人__)    |  お 前 に そ ん な 権 利 が あ る と 思 う な お 
  \              /

125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 17:28:38.02 ID:H1RKSS2i0
       /                    .\
     /                       .\
 \ /                          \ /
   \      ___________     . /
    \   ./                \   /
     | \/                   \/...|
     |  |                       |  |
     |  |                       |  |
  .._ |_|                       |_|_..
     |  |     さあ‥ お逝きなさい…    |  |
     |  |                       |  |
     |  |                       |  |
     |  |                       |  |
     |  |/                   ..\|  |
     |  |                       |  |
   .._|/|      _ _ _ _ _ _ _ _     ...|\|_
  / ..|  |   _-_-_-_-_- _   |  |  \
     |  |/_/━ ━ ━ ━ ━ ━\_\|  |
   .._| /_/━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ \_\.|_
     /_/━  ━  ━  ━  ━  ━  ━ \_\
   /  /━  ━  ━  ━  ━  ━  ━\  \


126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 17:29:03.61 ID:H1RKSS2i0

   /;;;;;;\___/;;;;;;;;ヽ
   /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:゙i つ
  . |;;;;;;;;;,-‐‐;;;;;;;;;‐‐-、;;;;;;;:;:| わ
  |;;;;;;;;;;;; _,;;;;;;;;;; _, :::;;;;;;;:;:|ぁぁ
.   |;;;;;;;;;;;;;;;;;::<;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.::|あぁ
   ゙i;;;;;;;/( [三] )ヽ ;;;;;;;;;;/ああ
   /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙iぁあ


127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 17:29:35.73 ID:H1RKSS2i0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 17:31:05.36 ID:H1RKSS2i0
( ^ω^)「同じ人間で、どうしてこんなに差があるんだお」

( ^ω^)「ドクオのように気高い精神の奴もいれば…」



( ^ω^)「救いようの無いゲス野朗もいるお」

129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 17:32:56.07 ID:H1RKSS2i0
( ^ω^)「人間は不思議な生き物だお…」


一言呟くと、死神は黒衣を翻し何処かへ去っていった。

131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/27(月) 17:37:12.30 ID:H1RKSS2i0
内藤ホライゾンは何処へ行くのだろう。

きっと次に訪れる死の匂いのする場所へ行くのだろう。


人間についての考えを巡らせ、今日も内藤ホライゾンは走り続ける。


       /⌒ヽ
⊂二二二( ^ω^)二⊃
     |■■■▼       ブーン
      ▲■■▲
      ノ>ノ 
  三  レレ

第二話『MY SAD LOVE』・完
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【2006/03/27 14:19 】 | ( ^ω^)ブーンが死神になったようです。 | comment(0) | trackback(0)

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