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【2017/06/26 16:08 】 |

( ^ω^)ブーンはガンダムのパイロットのようです part13
47:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 :2006/04/04(火) 00:03:07.62 ID:9CKpbC7n0
レーザーは抱きかかえていた"ヘル"の脚部をもぎ取って、宇宙の彼方に消えていった
真白な光が失せると、辺りには再び漆黒のみが残った
助かった……
辺りを見回すも、サーチライトのように飛び交っていたビームはもはや一条すら見当たらなかった
通信機も嫌なノイズを返すだけで、何処とも繋がらない
ツンや皆は、大丈夫だっただろうか
計器を弄るのをやめ、顔を上げる
目の前に広がっている凄惨な光景に、眉根を寄せた
ドクは本当にこの光景の先に、本当に平和があると思っているのだろうか
( ^ω^)「あの、大丈夫でしたかお……?」
"ヘル"に寄り添うようにして機体を近づける
通信機能が著しく阻害、または破損している場合でも、機体が接触してさえいれば双方向の会話は可能だと教本には書いてあった
確か正式には、お肌の触れ合い会話、だったはずだ
( ^ω^)「えっと、聞こえてますかお?」
何の返答も無く、思わず教本の内容を訝しむ
それとも、アンノウンのMS相手に警戒しているのだろうか

49:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 :2006/04/04(火) 00:03:48.81 ID:9CKpbC7n0
( ^ω^)「あのー……」
マナ<内藤……さん……?>
響くようにして聞こえてきた声に、どきりとする
何故彼女が、こんな所にいるのだ?
いや、地球連合軍に所属している以上、当然といえば当然か
ということは、"イシューリエル"もいるということだ
皆は無事だろうか
( ^ω^)「マナちゃん、久しぶり……。大丈夫だった?」
マナ「ええ、また助けていただいちゃいましたね……」
( ^ω^)「ううん、気にしないでお。せめての、罪滅ぼしだから……」
自嘲気味にそう言い、顔を俯ける
取り戻した記憶には、色々なことが書かれてあった
マナが介抱してくれた事、マナを守りたくて戦ったこと、マナの兄を殺した宇宙連合に怒りを感じたこと
それは単に、傍にいてくれた人間に対する好意からの行動だったのだろう
今の僕には、彼女に伝えなければならないことがある
許してはもらえないかもしれないけれど
彼女の兄を殺したのは、他でもない僕だったのだから

50:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 :2006/04/04(火) 00:04:18.01 ID:9CKpbC7n0
( ^ω^)<ううん、気にしないでお。せめての、罪滅ぼしだから……>
やはり、何か引き寄せられてしまう因果があるのだろうか
女の兄を殺した男と、男に兄を殺された女
出会うことが無ければ、好意など寄せなければ、苦しむことなど無かったのに
( ^ω^)<僕、マナちゃんに言わなきゃいけないことがあるんだお>
マナ「……なんでしょう」
( ^ω^)<マナちゃんのお兄さんを殺したのは、僕だお……>
彼が生きていて、しかし地球軍に戻ることをしなかったということ
仮に彼が生きていたとして、私のもとに戻ってきてくれるという確信はあった
マナ「記憶が、戻ったんですね」
彼が帰ってこないのは、彼が変わったから、記憶が元に戻ったからだ
彼が生きていて、私は何を思えばいいのだろう
兄を殺した怨敵が生きていたと、今此処で銃を向ければ、きっと彼は受け入れるだろう
だが今更、そんなことをしても意味がない
彼を殺せば、私が彼になる

52:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 :2006/04/04(火) 00:05:06.72 ID:9CKpbC7n0
マナ「内藤さんは、何故此処へきたんですか?」
記憶が戻ったのなら、私達など見限って、宇宙連合に戻ればよかったのだ
そして地球連合と戦い勝てば、幸せになれた
何故またこうして、私を助けたのだろうか
( ^ω^)<……平和にするには、戦うのをやめるしかない、って思って……>
ブーンの言葉を聞きながら、マナは顔を俯けた
( ^ω^)<だから、止めにきたの>
兄が殺されて、ブーンに出会った時に、それはわかっていた
殺されれば悲しいし、苦しい、復讐してやりたいと思う
だがそれは、殺しの免罪符になどなりえはしない
人を殺すことに、正統性など存在しないのだから
間違いに間違いを重ねてしまった、間違った世界の平和など、偽りだ
マナ「……私は、最低です。貴方が仇だと、知っていました」
( ^ω^)<マナちゃん……?>
マナ「あなたの言うことは正しいです! でも割り切るなんて、出来なかったから……!」
私は、卑小だ
理屈で解っていても、憎しみを止めることが出来なかった
兄の敵なのだと、憎んだって仕方がないのだと言い訳をして、彼を苦しめた
でも、やはり仕方ない、どうしようもない
理屈だけで死の痛みを誤魔化せるほど、私は出来てなどいない

53:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 :2006/04/04(火) 00:06:47.67 ID:9CKpbC7n0
マナ「だから私は、あなたを……」
( ^ω^)<気にしなくていいお。僕だって、きっとマナちゃんと同じことをしたと思うから>
マナ「内藤さん……」
ふと、機体のモニター越しに外界が視界に入る
無残にも破壊されたMSの残骸が、辺りに散らばっていた
自分たちが害を被った、故に仕返しと手を振り上げるか、これ以上広げまいと手を差し出すか
( ^ω^)<だから僕は、そんな悲しい思いをしなくて済む平和な世界にしたくて、止めにきたんだ……>
今世界は、互いに手を振り上げ、削りあっている
それはごく自然で、仕方の無いことと納得も出来る
でも、それを私は苦痛に感じた
私のいたかった世界は、死体の転がる世界ではない
マナ「……今更、都合のいい話かもしれません。でも、私も内藤さんと一緒に行きたいです……。私も、辛かったから……」
消え入りそうな声で、呟くように言う
結果的に彼を死の淵に追いやり仲間と殺し合わせて、今更になにを、だ
モニターの中で、彼が口元ほころばせた

54:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 :2006/04/04(火) 00:07:17.75 ID:9CKpbC7n0
( ^ω^)<うん、一緒に行こう>
軽率とも取れるような速さで、彼が答えを出した
マナ「……いいんですか?」
( ^ω^)<僕だって、気付けたからこうやってここにいるんだお。マナちゃんも気付けた。自分がしたいことに>
マナ「私の、したいこと……」
( ^ω^)<理由はどうあれ目指す世界が同じなら、自ずと進む道も同じとなろう、って言ってた人がいたお。だから、一緒に行けばいいと思うんだお>
最後に大きな音を残して、通信機のノイズがおさまった
上部についているマルチモニターに、ブーンの顔が映る
( ^ω^)<今度は、皆を守ってあげようお>
マナ「……はい」
悲しく俯いていたマナは、顔を上げた
兄さん私、頑張るからね……

55:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 :2006/04/04(火) 00:07:41.25 ID:9CKpbC7n0
なんとか超遠距離からの砲撃を回避し、機体を呆然と漂わせていた
無残にも蹴散らされた機体の破片が、先程から"リアライズ"を打っている
ξ゚⊿゚)ξ「なんだったのかしら、あれ……」
はっとブーンのことを思い出し、通信機に目をやる
こちらは割りと砲撃から遠かったせいか、少し設定を変えるとノイズ交じりだが通信は可能になった
しかし、ブーンとの回線は開けない
よもや撃墜などありえないとは思うが、少し胸騒ぎがする
ゼノン<おい、さっきのは一体なんだってんだ>
先程から相手をしていた男の声が、苛立ちを孕んで聞こえた
ξ゚⊿゚)ξ「なに、アンタ死ななかったの?」
ゼノン<お前のおかげでな>
ξ゚⊿゚)ξ「ちっ」
死ねばよかったのにと舌打ちをすると、通信機からがなり声が響いた
うるさい! と一喝し、改めて辺りを見回してみる
どうやら肉眼で"ストレイヤー"を確認することは、不可能なようだ
辺りに戦艦の陰も見当たらないし、レーダーもしばらくは当てにならないだろう
機体などの残骸が熱をもち、それにレーダーが反応してまともに機能しないためだ

56:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 :2006/04/04(火) 00:08:06.48 ID:9CKpbC7n0
なんとか超遠距離からの砲撃を回避し、機体を呆然と漂わせていた
無残にも蹴散らされた機体の破片が、先程から"リアライズ"を打っている
ξ゚⊿゚)ξ「なんだったのかしら、あれ……」
はっとブーンのことを思い出し、通信機に目をやる
こちらは割りと砲撃から遠かったせいか、少し設定を変えるとノイズ交じりだが通信は可能になった
しかし、ブーンとの回線は開けない
よもや撃墜などありえないとは思うが、少し胸騒ぎがする
ゼノン<おい、さっきのは一体なんだってんだ>
先程から相手をしていた男の声が、苛立ちを孕んで聞こえた
ξ゚⊿゚)ξ「なに、アンタ死ななかったの?」
ゼノン<お前のおかげでな>
ξ゚⊿゚)ξ「ちっ」
死ねばよかったのにと舌打ちをすると、通信機からがなり声が響いた
うるさい! と一喝し、改めて辺りを見回してみる
どうやら肉眼で"ストレイヤー"を確認することは、不可能なようだ
辺りに戦艦の陰も見当たらないし、レーダーもしばらくは当てにならないだろう
機体などの残骸が熱をもち、それにレーダーが反応してまともに機能しないためだ

57:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 :2006/04/04(火) 00:08:38.27 ID:9CKpbC7n0
ξ゚⊿゚)ξ「とりあえず休戦協定結びましょ。ここで戦っても、あまり意味無いわ」
ゼノン<あぁ、いいぜ>
男の性格から拒否されるかと思っていたが、意外と頭は悪くないらしい
まぁ、武装がほとんど破壊されたMSで戦おうなどとは誰も思わないかもしれないが
ツァール<ゼノン……お父さん……見当たらないよ……!>
男が通信機をオンにしたままなので、会話が筒抜けになっている
戦場に父親同伴とは、滑稽な
男がなだめるような言葉を口にし、少女を落ち着かせている
ゼノン<俺達は撤退するからよ。……次会ったら、今度こそ決着つけてやるからな>
捨て台詞を残し、"スルーター"を引き連れて"ディザスター"が彼方へ飛んでいってしまった
そのスラスターの光を目で追いながら小さく溜め息をつき、パイロットシートにもたれかかる
ξ゚⊿゚)ξ「あーあ……。どうやって責任取るつもりなのかしらね、これ……」
一体何人死んだのだろうか、あの砲撃で
人一人が死んだとして、その家族が怒って恋人が怒って友人が怒って……
考えるのが面倒になってくる
まぁ、国と国の喧嘩である以上、仕方ない気もするが
いや、仕方なくない、これは
戦争中故に犠牲を数で勘定するが、平穏な時にこれをしたら狂っているとしか思えない
宇宙連合は地球連合を悪としていたが、一歩退いたところで見てみると、どっちもどっちではないか
それより、ブーンやエリュシオンの連中はどうなっただろうか
ブーンがもし死んでいたら、これからどうしようか……

58:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 :2006/04/04(火) 00:08:58.51 ID:9CKpbC7n0
( ^ω^)<こち……ーン! ツ……聞こ……るか!>
不意に通信が入り、がばと体が起した
モニターの一つに、ノイズを背景にブーンの顔が映っている
ξ゚⊿゚)ξ「ブーン、無事だったのね」
( ^ω^)<うん……事だった……っちは?>
ノイズが邪魔になり聞きづらく、サイドからボードを引っ張り出してキーを叩く
( ^ω^)<ツン、聞こえてる? 大丈夫かお?>
大分聞き取りやすくなったなと思いつつ、フットペダルに足を乗せる
ξ゚⊿゚)ξ「ブーン、こっちは無事……」
言いかけて、口を閉じた
先程の二機との戦闘で、なんとなく体が気だるかった
自分で機体を駆って行くのは、面倒だ
ξ゚⊿゚)ξ「機体大破。生命維持装置が後1分持たないわ。助けにきて」
( ^ω^)<ままま、マジかお!>
座標は!? と焦りまくっているブーンの表情を見て、少しほっとする
この惨状に凹んでいるかと思っていたら、まだ気力は幾分か残っているようだった
なにか別なところで、いいことでもあったのだろうか?
まぁいいかと考えるのを止め、座標位置のデータを転送した後、再びどかりとパイロットシートに倒れこみ、目を瞑った

60:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 :2006/04/04(火) 00:09:23.84 ID:9CKpbC7n0
モニターから倒れるようにツンの姿が消え、血の気が引いた
大破なら通信機能など生きているのだろうか、という考えも一瞬で頭から吹き飛んだ
転送された座標を宙域図と照らし合わせ、スラスターを吹かす
( ^ω^)「マナちゃん! 仲間が危ないから、先に! 後をついてきて!」
"ストレイヤー"の翼を展開し、最大戦速で機体を駆る
後ろから"ヘル"が追いかけてきているものの、"ストレイヤー"の速度にはついてこれず、少し後をついてきている
ツンはまさか、先程の砲撃に巻き込まれたのだろうか
脳裏に最悪の結果がよぎり、それを振り払うように更にスピードをあげる
( ^ω^)「ツン! 大丈夫か……お……」
指示された座標に到着すると、"リアライズ"が悠々と漂っていた
こちらに気がついたのか、体制を立て直して近づいてくる
ξ゚⊿゚)ξ<1分12秒ね。私一回死んじゃったわけだけど、どう責任とってくれるの?>
( ^ω^)「え……。嘘、だったの?」
ξ゚⊿゚)ξ<言わずもがな、ね>
けろっとした声に、安心したような腹立たしいような、なんともいえない気持ちになる
盛大に溜め息をつきながら、"ストレイヤー"の武装のロックをする
ξ゚⊿゚)ξ<ねぇ、これからどうするの?>
全く悩んでいないような表情で、ツンがそう言った
完全にこちらを当てにしきっているのだろう、自分で考える気はないようだ

61:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 :2006/04/04(火) 00:10:23.49 ID:9CKpbC7n0
( ^ω^)「とりあえず、ヱイルさん達の艦を探そうと思うんだお」
ξ゚⊿゚)ξ「レーダー上手く動かないし、それにあの艦ステルス強力だから探索難しいわよ?」
( ^ω^)「そ、そうなのかお……。あ、じゃあ通信の発信ログで……」
ξ゚⊿゚)ξ「さっきの砲撃で通信機もおじゃんよ。ログ全部消えてたわ」
自分で考える気がないのではなく、自分で考えた案が全滅だったため、僕に意見を求めたのか
完全に当てが外れたと言わんばかりに、モニターの中でツンが溜め息をついた
ツンが駄目なら、自分が考えても駄目だろう
とりあえず辺りを足を使って探さないかと提案しようとした時に、通信が入った
マナ<内藤さん、仲間の方は無事でしたか?>
モニターにマナの顔が映り、そちらに目を向ける
心配そうな表情をしているマナに、やはり優しい子だなと改めて感じた
( ^ω^)「無事って言うか、釣りだった」
釣り? とマナが首をかしげたので、嘘だったんだと大筋を説明してやる
そうだったんですか、とマナが安堵に肩を落とした
ξ゚⊿゚)ξ<ちょっと、その機体に乗ってるの誰よ>
ツンが訝しむな表情で、こちらを見ていた
心なしか不機嫌そうな気がするが、この見通しの通らない状況では無理もない
マナに"リアライズ"の周波帯を伝え、双方向で通信をさせる

65:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 :2006/04/04(火) 00:12:16.37 ID:9CKpbC7n0
マナ<はじめまして、マナといいます。これからよろしくお願いしますね>
ξ゚⊿゚)ξ<よろしくって……。どういうことなのよ、ブーン>
( ^ω^)「どういうって……。マナちゃんは僕達に協力してくれるって言ってくれたんだお。だから、仲間だお」
そうツンに伝えると、ツンは目を細め、眉根を寄せた
ξ゚⊿゚)ξ<なんでアンタが勝手に決めてるのよ>
( ^ω^)「え……。ヱイルさんは同じ目的なら同志だ、って言ってたお。問題ないと思うけど」
ξ゚⊿゚)ξ<ホントに信用なんてできるのかしら?>
ツンがモニター越しにマナを睨み、マナは困り顔になってしまう
マナや僕達のような考えの人達を探すための呼びかけ、介入だったのに、ツンは本懐がわかっていないのだろうか
マナ<あの、内藤さん。やっぱり私……>
( ^ω^)「気にしなくていいお、マナちゃん。ツン、僕達は同志だお。仲間を信じられなくてどうするんだお」
ξ゚⊿゚)ξ<なによ……。ブーンの馬鹿!>
当てつけるようにツンが通信機を叩き、その音に肩をすくめる
ぷつんと通信が切れ、困り顔のマナと目を合わせる
何故ツンがあれほど怒っているのか、理解が及ばない

66:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 :2006/04/04(火) 00:12:38.47 ID:9CKpbC7n0
マナ<あの、本当によかったんでしょうか、私なんか……>
( ^ω^)「いいんだお。きっとツンは怪我でもしてて、苛々してるんだお」
大丈夫なんでしょうか、とマナが呟いた
嘘つく余裕があるなら、多分平気だろうと返す
( ^ω^)「そんなことより、どうにかして艦を見つけないと、ここで立ち往生だお……」
現状で自分たちに出来るのは、しらみつぶしにこのMSの残骸の中で艦を探し回ることだけだと、その理由と一緒にマナに伝える
マナは少し考えるように口元に手をやった後、口を開いた
マナ<そういえば"イシューリエル"、大丈夫だったかな……。ちょっと、探してみますね>
( ^ω^)「うん、お願いするお」
そう言って、マナとの通信を落とした
もともとコックピットの中で一人だったのだが、通信も切れて文字通り一人ぽつんとなってしまったので、ツンに呼びかける
( ^ω^)「ツン、さっきはどうしたんだお?」
怪我してるの? と尋ねるも、違うわよと返された
ならどうして、と深く追求する
ξ゚⊿゚)ξ<別になんでもないわよ。放っといてよ>
( ^ω^)「放っておいてったって……。僕は、ツンとマナちゃんには仲良くしてもらいたいんだお」
ξ゚⊿゚)ξ<……ねぇ、マナってアンタが地球軍にいたときに仲間だった奴でしょ?>
ツンの問いに頷いて答えながら気付く
そうか、ツンからすればマナは敵だったのだ
いきなり信用しろなど、たしかに無茶な注文だったのかもしれない
でも敵だったからと、先入観を意識にはさむことはよくない

67:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 :2006/04/04(火) 00:12:57.36 ID:9CKpbC7n0
( ^ω^)「ツン、確かにマナちゃんは敵だったかもしれないけど、いい子だよ。優しいし、頭もいいし」
ツンに信用してもらえるようにと、マナを擁護する言葉を口にする
思いつくマナのいいところを告げるたびに、ツンの表情が沈んでいく気がするのは何故だろうか
( ^ω^)「だから、きっとツンも仲良く出来ると思うお」
ξ゚⊿゚)ξ<……あぁ、そう、そうね。わかったわよ……>
( ^ω^)「わかってもらえてよかったお」
満足げに顔を歪ませながら、マナを呼び出す
( ^ω^)「マナちゃん、改めて自己紹介してもらえるかお?」
マナ<あ、はい。マナといいます。よろしくお願いしますね>
ξ゚⊿゚)ξ<ツンよ。よろしく>
結局つんけんした態度のツンに、昔から人の好き嫌いが激しかったっけ、と苦笑いをする
マナも困った顔をして微笑んでいる
マナ<あの、内藤さん。"イシューリエル"が受けた任務の詳細ログがあったんです。多分、その目的地の近くに>
( ^ω^)「任務って……一体何の任務?」
マナ<……殲滅命令です>

68:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 :2006/04/04(火) 00:13:18.06 ID:9CKpbC7n0
マナの言葉に、嫌な予感がよぎる
あの艦の護衛は僕とツン、そしてエアの機体の3機のみとなっていた
"ストレイヤー"を駆って戦線から抜け出したのは、確信があったからだ
おそらく部隊長クラスに昇進していたであろうドクを説得できれば、あるいはと思ってした行動が、裏目に出てしまった
結局ツンもついて来てしまい、あの艦の護衛はかなり手薄となった
そして殲滅に向った艦は"イシューリエル"だけではないだろう
加えて、あの砲撃だ
そこまで考えて、頭をぶんぶんと振る
今ここで僕が推測を立てても、既に結末は用意されてしまっている
どんな結末かはわからないが、急いだ方がいいということだけは確かだ
( ^ω^)「行こう。マナちゃん、データ送ってお!」
機体を目的手へと走らせながら、また一つ不安要素が浮かぶ
仮にヱイル達も"イシューリエル"も無事として、果たして"イシューリエル"はその後どう動くのだろうか
いや、それすらも考えても無意味なことだ
"リアライズ"と"ヘル"を抜いて先行し、翼を広げて加速させる
どうか、無事でいてくれ

69:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 :2006/04/04(火) 00:13:41.49 ID:9CKpbC7n0
(´・ω・`)「なんだったんだ、今の……」
突然彼方から光の柱が降り注ぎ、宇宙を薙いで消えていった
先程"イシューリエル"がいた場所も射線に巻き込まれ、ネルガルの指示が無ければおそらくあれで死んでいた
CIC「ちょっとちょっと! なにさっきの! 艦長、見てた!?」
周囲が騒然としているのにもかかわらず、CICが心なしか楽しそうに騒いでいる
うるさいと注意し、"イシューリエル"のすぐ前で佇んでいる艦に目を向ける
ネルガルは、照射を知っていたのだろうか
(´・ω・`)「ねぇ、通信回線開いて」
操舵士にちょっかいをかけているCICに向けて、そう指示を出す
CICはしぶしぶに席へおさまり、計器を弄り始めた
CIC「少々お待ちを。先程の攻撃の影響を受け、通信に支障が出てるっぽいから」
そう、と返し、艦長席に深く座る
マナ達は無事だろうか
あの攻撃に巻き込まれた以上、最悪戦死もありえるだろう
これからの世界を生きていくのは、若い彼女等だというのに……

70:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 :2006/04/04(火) 00:13:59.63 ID:9CKpbC7n0
CIC「艦長、繋がりますよ。化粧はOKですか?」
(´・ω・`)「馬鹿めが」
冗談なのにー、と頬を膨らませるのを無視して、モニターに向き直る
唖然としてぽかんと口を開いていた少女の顔が、アップになった
ヱイル<ま、またか>
通信が入ったのに一拍おいて少女は気付き、再び顔を赤らめながら計器を弄った
あの砲撃を目の当たりにしても、顔色一つ変えず涼しい顔のままのネルガルがモニターに映る
ネルガル<ショボンさん、無事でしたか>
(´・ω・`)「ええ、貴方のおかげで」
ネルガル<照射のことを、お伝えしておくべきでしたか?>
相変わらず微笑みの表情を崩さないので、何を考えているのかが解らない
(´・ω・`)「何故呼びかけに、砲撃のことを盛り込まなかったのですか?」
少女が唖然としていたところを見ると、知っていたのはネルガルと一部の人のみだったようだ
あの黒いMSも射線から下がったいうことは、パイロットも知っていたとみえる
彼の目的はなんだ?
そのとき、サイドモニターに通信が入った

71:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 :2006/04/04(火) 00:14:19.78 ID:9CKpbC7n0
マナ<艦長!>
(´・ω・`)「マナ君? 無事だったのか、よかった」
そう言うと、ご心配をおかけしました、とマナが頭を下げた
いや、と返すと、マナの隣のモニターにも通信が入った
モニターに映った人物を見て、機内がざわめいた
( ^ω^)<ショボンさん、お久しぶりですお>
CIC「ブーン君! 生きてたのねー!」
話し掛けようとしたところでCICが席を飛び出し、つられるように皆もモニターの前に集まった
完全にタイミングを奪われてしまい、溜め息混じりに乗り出した体を椅子に沈めた
そうか、生きていたか……
ネルガル<彼は私達の同志ですよ。共に目的を同じとするものとして、協力してくれているんです>
(´・ω・`)「そうですか……。彼にも、照射の情報は教えなかったと?」
ネルガルは誤魔化すように微笑んだ
いや、もともとその表情だったので、どういう反応なのかがわからない

72:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 :2006/04/04(火) 00:14:36.40 ID:9CKpbC7n0
( ^ω^)<艦長、ご迷惑をかけて申し訳ありませんでした>
サイドモニターから声が聞こえてきて、そちらに目を向ける
皆に囲まれるようにしてブーンが映っている
(´・ω・`)「ううん、僕の方こそごめんね。それと、これからもよろしく」
( ^ω^)<はい。それでお話が……え?>
こちらの言っていることが理解できなかったのか、ブーンが方眉を上げて首をかしげた
メインモニターで佇んでいたネルガルが、口を開いた
ネルガル<詳しい話は、後程しましょう。まずはこちらの艦へきていただけますか>
解りました、とネルガルに顔を向ける
サイドモニターの通信が消え、CICがマナの機体の着艦指示を出した
前面の強化ガラスの向こうで赤と白のMSが、ネルガルの艦に向って飛んでいく

73:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 :2006/04/04(火) 00:14:56.12 ID:9CKpbC7n0
もう、後戻りは出来ない
後悔は無いといえば嘘になるだろう
だが、あのまま地球軍にいたとして、勝ち取った平和に身を浸しても気持ちが悪い
平和は奪い取るものじゃない、既にそこにあるものなのだ
だから戦っていて気持ちが悪い、戦いそれ自体に意味が無い、それ自体が平和を乱すものだから
ヴィネ、僕はお前に自分で気が付いて欲しい
僕達は、間違っているよ
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【2006/04/04 09:44 】 | ( ^ω^)ブーンはガンダムのパイロットのようです | comment(0) | trackback(0)

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