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【2017/11/23 11:00 】 |

( ^ω^)ブーンはガンダムのパイロットのようです part8
647:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 :2006/03/17(金) 00:08:14.23 ID:xtTLUL5G0
ゼノン「おい、なぁに寝てんだ」
マナ「……あ、すいません……」
肩を揺らされ、目を覚ます
ゼノン「っつか、お前寝てばっかだな。なんか見てぇ夢でもあんのか?」
方眉を上げ、ゼノンが言った
辺りを見回すと、数人のパイロットたちが、じき始まる戦闘に備えていた
見たい夢が、あるわけではない
ただ辛い現実から、一時でも逃げ出しているだけ
しかしそれももう、無理なのかもしれない
罪を、重ねすぎた
ゼノン「おい、そろそろ行くぜ?」
黙り込んでしまったことに溜め息をつかれ、彼は行ってしまった
スッと立ち上がり、ヘルメットを手に取る
その時、ヘルメットがぐにゃりと歪んだ
マナ「あ……れ……?」
そのまま、足に力が入らなくなり、体が慣性にしたがって、ふわりと浮いてしまった
ゼノン「お前、大丈夫なのか?」
ぐいと腕を引っ張られ、床に降り立つ
ゼノン「気分悪いなら寝ててもいいんだぜ?」
ゼノンと言うこの男は、この間へきて以来、何かと私を気にかけてくれていた
粗雑な外見からは想像しづらかったが、もしかしたら私に好意を寄せてくれているのかもしれない
ありがとうございますと礼を言い、脇を通ってハンガーへ向う
だが私には、彼に気をやるほどの余裕はなかった 8


648:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 :2006/03/17(金) 00:09:41.22 ID:xtTLUL5G0
内藤さんが単機で出撃し、その先で撃破されたと聞いてから、二週間が経過した
"イシューリエル"は、トラロクンで大幅な回収を受け、更に"ディザスター"、"スルーター"、"ヘル"を搭乗可能数まで収容し、"リンドブルム"と数艦を引き連れて、宇宙へと上がった
強化ガラスの向こうに見える、巨大な砲を見やる
イザウェルで搭載したそれが小さく見えるほど、新しく装備されたそれは大きかった
"アブソリュート"を失ったものの、これなら以前と変わらない
むしろ、戦力はかなり大きくなった
ゼノン「大丈夫だぜ。俺がちゃあんと守ってやるからよ」
ゼノンが近寄ってきて、そう言った
『僕が守りたいのは、君だお……』
マナ「…………」
ゼノン「どうした?」
怪訝な顔をして、ゼノンが顔を覗き込んでくる
CIC<パイロットは搭乗機にて待機。順次発進してくださーい>
その指示を聞き、パイロットたちがハンガーへと向う
夢に逃げることは、今度こそ出来なくなるかもしれない


651:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 :2006/03/17(金) 00:13:11.59 ID:xtTLUL5G0
ゼノン<オラァ!>
"ディザスター"が構え、全ての砲からミサイルが、ビームが放たれる
戸板のようにミサイルが密集し、ホーミングで敵機を墜としていく
体勢を崩したMSも、ビームに貫かれて爆散していく
30機近くいたMSは、一気に半分近くになっている
"スルーター"が"ディザスター"を狙う射撃をシールドで弾き、すさまじい加速で敵陣に突っ込んでいった
マナも試作型"ヘル"を駆り、敵陣へ向かう
ツァール<ゼノン……>
ゼノン<あぁ!? あんだよ!>
ツァール<下手糞……>
ゼノン<んだとぉ!?>
"ハルパス"の頭部を打ち抜きながら、二人の会話に耳を傾ける
"スルーター"が、複雑な舞のような動きで、敵機を切り刻んでいく
"ディザスター"の火力も先程の攻撃を見てもわかるように、2機の攻撃力はすさまじいものだった
OSのオートロックをコックピットから外し、"ストラス"の腕部を撃ちおとす
眉を寄せ、唇をかむ
また、人が沢山死んでいく……


654:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 :2006/03/17(金) 00:16:39.53 ID:xtTLUL5G0
ゼノン<マナっ!>
ゼノンに呼びかけられ、アラートに気付く
"ディザスター"がビームと試作型"ヘル"の間に割って入り、シールドでビームを弾き、腰部のビーム砲を跳ね上げ、敵機を撃ち落した
ゼノン<撃てないなら前に出てくんな! 後は俺たちがやってやるから、下がってろ!>
そう言うと、"ディザスター"は"スルーター"を引き連れ、前方にあるコロニーへと向かっていった
私は今まで、一度も直接人を手にかけたことがない
トリガーを引こうとする度に、兄を思い出してしまう
敵の機体には、誰かの家族が、友人が、恋人がいる
どうしても、撃てない
故に、被害者でいることが出来た
残虐な行為から、客観的な立場でいられた
誰かを手にかけてしまったら、きっと普通ではいられない
ゼノン<おっしゃあ! 次アレ行くぞ!>
ツァール<うん……>
2機のMSを頭に、たくさんの"ヘル"が付き従っていった
彼等は、自分たちがすることで、一体何がどうなるのか、本当にわかっているのだろうか
やめて! あそこにはたくさん人がいて、誰かの大切な人で……!
声に出すことが出来ず、俯く
"ディザスター"が、砲を構え、撃った
それに倣い、"ヘル"達がビームライフルを連射する
コロニーは、外壁に大穴を開けた
真空の息吹がコロニーの内部を凍らせ、人の命を奪っていく
直視することが出来ず、背を向ける
また彼等……私達は、取り返しのつかないことをしてしまった


655:ダメな子 ◆L3bTxC/JR6 :2006/03/17(金) 00:17:21.16 ID:xtTLUL5G0
ゼノン<マナ! 終ったぜ!>
"ディザスター"がこちらへ近づいてきて、言った
モニターの中で、嬉しそうに笑いながら話す少年の顔がゆがみ、魔物のように見えてくる
言っていることも、ほとんど耳に入らない
何故、そんなに笑っていられるのだ、何も感じないのだ
マナ「あの……」
ゼノン<あ? 何?>
マナ「もし私があの中にいても、あなたは銃を撃ちましたか……?」
意味がわからないといったふうに眉を歪めたゼノンから目を逸らし、通信を切った
頭を抱え、目を硬く閉じる
もう、嫌だ、こんなことを続けるのは……!
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【2006/03/17 00:09 】 | ( ^ω^)ブーンはガンダムのパイロットのようです | comment(0) | trackback(0)

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